事業承継は多くの経営者様にとって避けては通れない重要な局面です。特に親族内での承継においては、相続問題や意見の相違から家族間の争いに発展してしまう「争族」が深刻な課題となっています。中小企業庁の調査によれば、事業承継に課題を感じている経営者は60%以上にのぼり、その中でも親族内の調整を最大の障壁と考える方が多数いらっしゃいます。
本記事では、30年以上にわたり数百件の事業承継案件を手がけてきた経験から、法的観点で「争族」を未然に防ぐための具体的な方法をご紹介します。適切な事前準備と法的手続きを踏むことで、大切な家業を円滑に次世代へ引き継ぎ、ご家族の絆を守ることができるのです。
これから事業承継をお考えの経営者様、すでに承継プロセスを進めている後継者様、そして事業承継に関わる専門家の方々にとって、実務に即した有益な情報となれば幸いです。
